夕刻から朝方までに生まれた漢字と対応するっぽい英語
英語は間違ってるかもしれない・・・
漢字 | 元のニュアンス | English |
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昏 | 西日、沈む日、その頃 氏は低いの意味 | early evening eventide crepuscular sunset twilight gloaming |
暮 | 稜線に沈む日、その頃 莫(艸+日+艸 / 日+茻) が元字で草むらに沈む日 | early evening eventide crepuscular sunset twilight gloaming nightfall |
晩 | 暗くなっているがまだ沈まない日、その頃 免は出産する女性で分娩のニュアンス | nightfall dusk |
夕 | 昇った月、月が見える頃 夕と月は元々同じ文字 | dusk moonrise? afterdark ? |
夜 | 月が高く人が静かな頃 夕/月+亦、亦は人の腋 両脇に新月(夜空)と月を抱え、月の周期を表す | night |
冥 | 人が寝静まる暗さ、その頃 六は又又/廾(手が二つ)の変形 日を隠す両手という古代の想像 | midnight late night |
曙 | 微かに零れる日、その頃 署は逮捕拘留の意味、拘留(冥)から解かれた日 | dawn twilight daybreak |
曉 | 高く昇る日、その頃 堯は土器を重ねて高いの意味 土器が焼きあがる時間帯 暁 | sunrise early morning |
朝 | 日が昇り月が薄れる頃 草むらから現れる日と消えゆく月 | sunrise pale moon morning early morning |
早 | 草原が浴びる日、その頃 十は屮(艸・草)のこと、草葉に光る朝露 | early morning dewy morning |
晨 | 人が農作業を始める明るさ、その頃 辰は農具、農具を振るう人 | early morning farmer morning ? |
訂正1:表の一番目にしていた「晩」の解釈を間違ったっぽい。「暗くなっているがまだ沈まない日」と訳したけど妙な言い方だと思っていた。他の説明も確認すると「暮だけどまだ明るい」というニュアンスだったようだ。だから「暮」の後。
夕や夜は月に関係し、晩は日に関係するので三番目に変更しました。
昏・暮(莫)・晩が日没前後で、ニュアンスが被っているが、晩の「沈まない日」は太陽そのものではなく、日光が消えていないというニュアンスだったのかもしれない。
現代でも出産が夕方から明け方に集中する傾向があるとされている。あくまで一つの傾向で例外もあるが、古代人もそれを感じていた可能性はある。それは人に限らず家畜の出産も同じだったはずだ。
例えば、免を「出産には時間がかかる」というニュアンスで長い夜の始まりとか、「太陽が天の体内に隠される」≒「冥」を暗示する という可能性も否定できない。この場合は曙が誕生の始まりだろう。
デザインした古代人が今いないので詳細は不明だが・・・
訂正2:nightfall を「暮・晩」にした。画像検索で nightfall がかなり暗い印象なので、dusk に近い暗さなのかも・・・
せっかく日本人として生まれたのに、マジで日本語知らなさすぎな自分だけど、
英語圏者にはそんな自嘲がないのかな やたら語彙が少なさそう
多国籍者、異人種が寄り集まる国家には便利としても
(私的には思わせぶりなだけで内容スッカラカンな)村上春樹文学が海外で評価されるのも、そんな土壌だからこそと思っちゃう
漢字は本来の日本語ではないからなんとも言えない
イギリス英語はラテン語・ケルト語・ノルマン後・ゲルマン語・フランス語など様々な由来をもつ多くの語彙・単語・慣用句があるらしい
アメリカ英語は個人の教育水準次第で、イギリス英語にはないメキシコ語(スペイン語とは別)や先住民、移民に由来する語彙もあるらしい
トランプのように粗野な人は圧倒的に語彙が乏しい
現代日本語も大和言葉・漢語・朝鮮語・その他の外来語からの様々な語彙・慣用句がある
日本語の特徴の一つは主語や目的語を省略できる点
これは英語で真似しにくい
「安心してください、穿いてますよ!」←正にこれに尽きる
Don’t worry, I’m wearing.→直訳:心配しないで、私は穿いてます。
で、目的語(この場合は this pants かな) がないので、Pants! と足してやりたくなるらしい
でも、I’m wearing this pants. と先に言ってしまうと英語的な面白さはない。
英語には英語の面白さがあるし、英語ならではの表現もあるので、日本語で代替しても異なるものになってしまう
言語の面白さは主観で判断してしまう人にはわかりませんよ
漢字で11字も必要だった夕刻から朝方の表現も、英語だとevening、night、morning でとりあえず足りる
もちろん細かな太陽や月の位置や時間帯を英語で説明することはできるけど、日本語だって夕、晩、夜、朝ぐらいしか普段は使わない
11字に合理性はないから、現代中国語も黄昏・晩上・夜晩・早晨が標準だ
他の表現がないとかではなく、どの言語でも何らかの表現はあっても使う機会がないと忘れられてしまう
この表では crepuscular が古語(訂正 ラテン語由来でした)で、gloaming がゲール語(訂正 印欧祖語に由来する英古語でした)由来らしいけど、他に何があるかは、僕は知らない
現代日本人の多くだって、日本の古語や全ての方言を使いこなせないでしょ
でも日本人だから、聞けばわかることもあるし、わかんないもんはわかんない!
それは英語でも、どの言語でも同じ!!
※訂正 晩の位置が違ったみたい・・・