夏越2023

 近年続けている夏越の料理。自家製金針菜が間に合ったので、少しだけ入れて、加賀太きゅうりと海老のあんかけと金針菜の薬念南蛮醤漬け添えです。この料理、前はなんて呼んでたっけ?
 茅の輪くぐりを模して、加賀太きゅうりの輪に海老や金針菜を通す遊び付き料理です。
 暑さに負けたよ。食ってさっさと寝るさ・・・

夏越の食卓で輪を齧る余力

 本質的に憶病な私は虫を潰せない。大人になっても虫をつぶして殺すのが苦手で、さすがに蚊を叩くのに躊躇はしないが、蚊以外はほぼ無理かもしれない。
 潰した時のグチュッとか、プチッがイヤなんだよね。
 家に入ってきた虫でもティッシュで包んで見えなくして水に塗らして完全に潰せずに捨てる。濡れティッシュ地獄も出てきてしまう奴は、もう少し強めに握って潰しきらずに弱らせるか、最悪外に逃がすかな・・・
 だから庭のクロウリハムシやヘリカメムシ類など駆除せざる得ない害虫は、水や洗剤液に落として藻の餌にする。
 蜂罠を作るのも同じような理由だ。
 で、家に入ってきた蜘蛛や蛾の類は瓶などに封じ込めて外へ逃がす。
 子供の頃は戸袋にコウモリがいて大騒ぎしたなぁ・・・
 音速のGにはホイホイの粘着面でタッチするということもしてきた。さすがにバーナーで焼くのは卒業した。
 音速でない虫には、捕獲用の瓶 (ジャムや蜂蜜の瓶) を常備している。手で捕まえられるものでも、瓶で捉えて観察する。すると嫌っていた虫でも愛着とまでいかなくても、怯えなくなる。急に飛び込んでくれば、何でも怖いけどさ。
 で、その日飛び込んできたのは・・・

 どこにいるかは知らないが、間違いなく我が家の住人であり守護神でもある。ニホンヤモリ様、急に飛び込んで驚かさないでください。
 実際何匹いるのかもわからない。過去に同時に三匹見ることができたから、三匹以上いるのかもしれないし、隣家との敷地を行き来しているのかもしれないし・・・
 以前、スズメバチ罠にかかって殉職されたヤモリ様もいましたが、カナヘビとヤモリ様は家族も同然。老母は毛嫌いして怯えますが、そういう他人の惰弱など問答無用。他人の惰弱に情け無用!
 普段は蜘蛛や蛾を捕まえる瓶ですが、ヤモリはそんなに頻繁に飛び込んでこない。ヤモリぐらいなら手で捕まえられるし。でもこれだけ気温が高いと、自分の体温も相応に上がってるでしょ。高すぎる体温は彼らには負荷かもしれないと思って自重しました。
 雑菌も気になるところだけど、普段も庭の土弄りを素手ですることも多いので、今さら庭の雑菌に怯えても仕方がない。
 というわけで、記念撮影だけして、庭の防衛に戻ってもらいました。

 子供の頃は蜘蛛の巣を見つけるとすぐに取り払っていたし、それが一つの遊びでもあったのだけど、近年は蜘蛛の巣を大事にしている。飛び回る羽虫を捕まえて欲しいというのもあるし。でも、そろそろ蜘蛛も増長している様で、増えすぎているというか目立つところに巣を構えすぎ。
 かといって用もなく巣を壊すのもしのびないので、糸を切るのを最小限にして、巣の向きを変えて人道を確保したりと手の込んだことをする。俺の目が見えてる間だけだからな!

まだ出ちゃだめよ瓶に裸の守宮