ゴールデンタイム?に放送された中国戦。内容的にがんばっていたという以上には何もいえない。日本は圧倒的に支配し、圧倒的に攻撃し、あらゆる角度からどれも惜しいシュートばかりだったが、スコアレスドロー。
アジア杯で2-2 PK負けした中国への雪辱はならなかった。千葉-井上-植木-宮澤の攻勢は見事だった。ミスも少なく、中国はクリアでプレーを切る以外に術がなかった。ここまで韓国、台湾と1失点してきたチームは、無失点で終わることはできたが、最後まで点は取れなかった。
中国のエースストライカー王珊珊は記憶にも残らないほど。そもそもFWまでパスがこなかった。中国のDFラインは低く、リスクを背負って勝とうという覇気を感じない中国。いや、日本が良かったといえばそれまでだが、長野、林穂之香が抜かれてDFが慌てるといったことはなかった。手ごたえのない中国だったが、もともとフィジカルDFが強い中国の問題点も得点力だったから、アジア杯2-2という方が異例というべきだったのかもしれない。
この試合は、途中後退で後半に入った成宮唯を認識した試合。中島依美と長谷川唯を足して割った様な突破力とパスセンス、展開力、構成力を示したというか、「ああ、こういう選手なのか」と思い知らされた。
韓国、台湾戦で活躍した千葉・井上コンビが中国相手に沈黙した中で、最終盤の活性化を一人で担った成宮は、また見たい選手だね。
当然フルメンバーでの国際マッチデーなら、W唯という展開もありうるんだろうね。ローテーションで使われたとしても遜色なく機能しそう。欧米戦でどうかをみたい!
3戦全体でDFは概ね良好。負傷者も出やすいポジションだと思えば、出場経験だけでも収穫は大きい。
MF陣も長野・猶本・林穂之香・三浦だけでも贅沢な悩み。この四人に長谷川や成宮、遠藤に宮澤やらあれやこれやと加えると贅沢を通り越して迷惑千万な悩みだろう。
ただ、問題は対欧米・トーナメントで一発を決め切る力。それはこの中国戦では発揮できなかった。それだけが残念である。
記憶から惜しいは消えて残るのは 悔しさなのか喜びなのか