EAFF E-1 WFC2022 3

 ゴールデンタイム?に放送された中国戦。内容的にがんばっていたという以上には何もいえない。日本は圧倒的に支配し、圧倒的に攻撃し、あらゆる角度からどれも惜しいシュートばかりだったが、スコアレスドロー。
 アジア杯で2-2 PK負けした中国への雪辱はならなかった。千葉-井上-植木-宮澤の攻勢は見事だった。ミスも少なく、中国はクリアでプレーを切る以外に術がなかった。ここまで韓国、台湾と1失点してきたチームは、無失点で終わることはできたが、最後まで点は取れなかった。

 中国のエースストライカー王珊珊は記憶にも残らないほど。そもそもFWまでパスがこなかった。中国のDFラインは低く、リスクを背負って勝とうという覇気を感じない中国。いや、日本が良かったといえばそれまでだが、長野、林穂之香が抜かれてDFが慌てるといったことはなかった。手ごたえのない中国だったが、もともとフィジカルDFが強い中国の問題点も得点力だったから、アジア杯2-2という方が異例というべきだったのかもしれない。
 この試合は、途中後退で後半に入った成宮唯を認識した試合。中島依美と長谷川唯を足して割った様な突破力とパスセンス、展開力、構成力を示したというか、「ああ、こういう選手なのか」と思い知らされた。
 韓国、台湾戦で活躍した千葉・井上コンビが中国相手に沈黙した中で、最終盤の活性化を一人で担った成宮は、また見たい選手だね。
 当然フルメンバーでの国際マッチデーなら、W唯という展開もありうるんだろうね。ローテーションで使われたとしても遜色なく機能しそう。欧米戦でどうかをみたい!

 3戦全体でDFは概ね良好。負傷者も出やすいポジションだと思えば、出場経験だけでも収穫は大きい。
 MF陣も長野・猶本・林穂之香・三浦だけでも贅沢な悩み。この四人に長谷川や成宮、遠藤に宮澤やらあれやこれやと加えると贅沢を通り越して迷惑千万な悩みだろう。
 ただ、問題は対欧米・トーナメントで一発を決め切る力。それはこの中国戦では発揮できなかった。それだけが残念である。

記憶から惜しいは消えて残るのは 悔しさなのか喜びなのか

EAFF E-1 WFC2022 2

 この午後の時間はテレビにかぶりつくわけにも行かず、スタメンを確認する間もなく、あれよあれよと試合が進む。
 だから、選手の名前を覚えることもできない。でも第二戦 台湾戦は一人確実に覚えた。よくカメラが抜いたから!
ファイティング清家
 そう覚えることにした。新しい初めて見る選手ではないが常時代表というわけでもないので印象が少ない。でもこの試合ではかなりの存在感だった。右SBは清水という大きな存在がいるが、それとは違ったファイタースタイルの清家。清清の右サイドは熱いね。
 猶本の2Aというのも輝かしい。
 台湾は前半こそ高さで先制し、侮れない雰囲気があったが、90分戦えるチームではなかったようだ。後半は決壊して、日本の一方的な攻撃を堪えるのみになってしまった。

 日本のFW陣も千葉?、上野、後半のベテラン菅澤と圧巻。長谷川唯が左サイドで出てるのかと見紛った「中しま」中嶋淑乃のドリブルも期待感が高まる。でもポジションを空けたあと、戻りが遅いかな。
 まぁ相手が台湾だから、ドリブルはやはり欧米の強豪に通用しないのなら代表での価値は低い。とりあえず、中国戦で見たい。

 守備面ではアンカーに鎮座した三浦が安定感をもたらし、台湾が三浦を混乱させるような状況はなかった。負傷退場から途中出場したCB高平はちょっと攻撃なパスで繋がりにくいようだったが、守備に支障が出ることはなかった。このパスが繋がれば、これまでのCBと違う面白さが生まれるかも。
 負傷した林香奈絵の雰囲気も良かったので、負傷の具合が軽ければいいが・・・

夏の陣 ライバルはその先にあり