一言で言うなら寝ればいいのです。ただ何となく起きてしまう夜というのがあるでしょ。
秋田の殿様のウィットに乏しい失言で じゃこ天 が人気になったが、正直なところじゃこ天がなんとなく貧乏臭いというのも事実だ。「貧乏臭いと思うが食べたら美味い」ぐらいのフォローがあれば、失言ではなくフランクな面白い人だということになるだろうが・・・ そもそも秋田県民が惰性で対抗馬も無く選ぶのが悪いのだろうが・・・
殿様知事がステーキを期待してじゃこ天に文句を言うのは百歩譲って仕方がない。ただ、殿様の品格で文句をいいながらも食品や生産者への感謝を忘れないで欲しかったね。
これじゃあ名前だけの殿様、佐竹のぼう様だ。前に細川様なんて殿様首相もいたけども、賛否はともかく品格の差はありそうだね。
で、うちでも話題のじゃこ天を買ったよ。愛媛は父方のルーツでもあり、久々の不祥事や事件事故以外での話題だったし。
旧西宇和郡保内町にルーツを持つ我が家としては、じゃこ天は見知らぬルーツに思いを馳せるいい切欠だった。で、多分二度目のじゃこ天なんだけど、やっぱり貧乏臭いというか すげぇ美味いとかいうものではないよね。でも、日本食としては何にでも足せる便利な食品。煮物でも鍋でも、それこそ愛媛のリツィートにもあった「キリタンポ鍋にじゃこ天」でも邪魔にならない。そもそも存在を主張するタイプの食品ではないね。
私の亡父は福岡の出、わりと早くに亡くなったらしい祖父が愛媛の出である。というわけで間を取って筑前煮にじゃこ天というのが我が家の消費の仕方になる。ちなみに父は明太子が福岡の名産品になる前に東京に出てきている。
せっかく話題になったのだからきりたんぽ鍋にじゃこ天というのをしたかったが、物価がね~
きりたんぽは外食で食べたことがあるけど、個人的には微妙だった。ごはんを潰した餅状のきりたんぽは、母方の南信名物 五平餅を思わせる。
某ヒロシが五平餅を餅だと思って食べて、餅じゃない!って拒否反応を示したというけど、実は私も同じような反応を示した。
あれは妻籠宿だったか、馬籠宿だったかな。覚えてないけど、小学生くらいの事だったと思うよ。東京育ちの町の子が空腹に五平餅をあてがわれたが、先ず餅じゃない! そして甘い味噌ダレなんて初めて食べたんだ。みたらし団子の味とも違い、甘い味噌の洗礼を始めて浴びたよ。
後々に経験した愛知県の味噌カツなどの味噌ダレもダメだったな。僕は味噌に砂糖が混ざったの全般ダメです。今は大人だから作り笑顔で食べられるよ。でも、美味しいとは思っていない。
そんな記憶が蘇るから きりたんぽ も嫌い。普通にご飯出せって思う。ご飯か完全な餅を出せって思う。
テレビとかで見るきりたんぽ鍋は美味しそうだなぁと思うけどね。私の採点だと「貧乏臭い じゃこ天」と比較するなら、「ご飯でも餅でもない きりたんぽ」の負けです。もう完敗です。
でも、きりたんぽ鍋は美味いはず。だって鍋だもん。でも、食べたことのある きりたんぽ鍋 はあっさりしすぎていて、好きじゃなかったな。あれこそ濃い目の味噌煮込みにしたいけどな。さもなければキムチチゲ風に仕立てるのもいいかも。
もしくは、きりたんぽを作る工程でご飯にちょっと味をつけるのがいいかな? 軽く焼くんだと思うけどその時にごま油で焼くとかでもいいかな。焼いたご飯だから醤油や味噌が合うでしょ。
焼きおにぎりにも味噌派と醤油派があると思うので、きりたんぽもそれに寄せて作るといいのではないかと・・・
地鶏と鶏がら出汁が基本らしいけど、自分は味噌にしたいかな。さもなければキムチチゲ。豆乳鍋は苦手だな・・・
じゃこ天も強く出汁が出るほどではないので、一緒にするならあご出汁や鰹出汁で、完全海鮮鍋にしてもいいね。海鮮きりたんぽじゃこ天鍋で、途中からキムチを入れて、最後にうどんかほうとうで、もうどこの料理かわからなくしてしまえ!
白身魚と帆立、海老、クラムチャウダーのルーを入れてしまえば、新時代のきりたんぽ・じゃこ天の夜明け前!
思い切って芋煮にきりたんぽ入れて、鶏肉も入れて・・・、ほ~ら、気付けばじゃこ天・きりたんぽ入り筑前煮の出来上がり!
関東ではさつま揚げというのが普通だが、最近は西日本の○○天という天ぷら表現が通用する。じゃこ天は正にその例。地方のB級グルメが現地名のまま通用する時代になった。だから、さつま揚げという言葉の方が廃れつつある。地方出身者が増えていけば、東京の表現が廃れるのも仕方がない。総称としてのさつま揚げは、東京でも古い言葉になりつつある・・・ かもしれない・・・ しらんけど。
物価高の中で貴重な蛋白源でもあり、冬は特に鍋やおでんとの相性がいいので消費量が増えるはずだが、今年はどうだろうか?
じゃこ天の一人勝ちが続くとは思えないからね。そこまで尾を引く美味さではないと思うよ。あとは財布と相談だね。
ちょっと前に切り干し大根の炒めナムルで失敗した。見よう見まねで基本となるレシピを調べなかったけど、その翌日には残りの切り干し大根で作り直した。やはり、炒めとヤンニョム醤の工程を分けた方が美味かった。
①切り干し大根は戻した後に油で炒めるが、塩と砂糖(と好みで酢)を加えて下味とする
②それとは別に刻みネギ、卸しニンニク、唐辛子、すりごま、ごま油、塩、白だしを加えてヤンニョム醤を作る
③炒めた味付け切り干し大根にヤンニョム醤を絡める。で、しばらく冷蔵庫で寝かす。味が馴染んだら出来上がり
といったものをマイ ナムル レシピに加えた。で、豆の酢煮もいまいち失敗作で、醤油の入れすぎだったのだけど、食べやすく刻んだ昆布と豆の合わせ自体は古典的で良かった。
で、これも豆のナムルみたいな方向性にしてニンニクによる越冬対策にできないかと模索。
豆もやしのナムルは検索に無数にひっかかるんだけど、大豆そのもののナムルというのはあまり出てこなかった。大豆を発芽させてもやしにしてもいいんだけど、僕は今、豆を食べたいんだよ!
で、大豆だけのナムルというのはレシピとしては見つからず、「○○と大豆のナムル」というものばかりだった。そんなんなら自分で創作できるし、人のレシピを見るほどのものじゃない。
煮豆にヤンニョム醤を絡めれば、添える野菜は何でもいいのだから。なんか気の利いたレシピはないかと探してみたが、こういうのは他人に頼ったらダメだね・・・
うちにある野菜、店で見かけた野菜でやるしかないのだろう。最近は小松菜のナムルづいていて、自分で小松菜を買ってきたら、老母も小松菜を買ってきた。もともと小松菜が嫌いだった老母がナムルだと食べてみようと思うらしい。逆に小松菜以外の野菜を勝手にナムルしてはならない。
で、再び豆を水に浸けた。今度は未知の豆ナムルにするためだ。味付けはヤンニョム醤。酢を入れるか入れないか、砂糖を使うか使わないかぐらいの違いしかない。
豆は炒り豆に限ると思ってはいるが、煮豆の方が器具が汚れない。ただ、それだけの事だ。
うちにはきな粉が残っている。老母はうぐいす きな粉至上主義者で、黄色いきな粉を嫌う。嫌うくせにボタモチの季節に売ってなかったことがあり、一度だけ黄色いきな粉を買ってきた。ボタモチを作った時にちょっと使ったきり、うぐいすきな粉が手に入ると使わずに放置され続けた。
そこで自分が消費することにしたが、きな粉なんて早々使わない。砂糖を混ぜてご飯や餅にきな粉としてかけたら負け!
そういう食べ方をするならうぐいすでいいんだ。うちはうぐいすで育ってきたんだから。黄色いきな粉をオハギやボタモチしたのはあの時だけだ。
大豆は植物性たんぱくだ。当然きな粉もタンパクだ。蛋白質なんだから肉と同じだ。きな粉は肉だ!
そんな理屈で食パンにきな粉をふり、その上にハム&チーズをのせて焼く。きな粉トーストだ。美味いわけではないが、不味いというほどでもない。これが消費のための消費だ!
きな粉を水で練って、焼いたりもしたけど、無駄なエネルギー消費だったね。きな粉は砂糖や蜜に混ぜないなら、きな粉トーストでチーズやマヨネーズに絡めてしまうのがいいみたい。間違いなく蛋白質は摂取できるので。きな粉シェイクみたいな飲む方法もあるけども、俺は食べたいんだよ! 食わせろぉ~!!
冬渇きと呼ぼう昨夜の鍋の夢