辰年の 辰 には龍という意味はない。
雲の元字 云 は雲間から覗く龍の尾の象形ともされる。
龍 は水神≒川の神≒ 黄河 や 淮水 を神格化させたものだともいわれる。後に長江文化圏をも含む様々な水神と習合して、今日の龍がある。川の神の面影はその長い体にしか残っていない。雲の元字である 云 に至っては空を飛んでいるのでかなりの飛躍だ。
辰 は農業の 農 のルーツでもある。農業に関わる器具で、鉄器伝播以前の石や貝殻を加工した農具だったとされる。
鉄器や農業技術の発達に伴い、辰も使われなくなり、ずっと後になって方位や時間、天文学で使う文字として残った。北辰は北極星のことで、この辰は星(星座)の意味である。
例えば、ポケベルという言葉に新しい概念を与えるなんてことはしないけども、「ポケット+ノベル」で小型の電子書籍端末とか、使えそうな気配はなくもない・・・ けど、使うことはないな。
蜃気楼の 蜃 は想像上の伝説の貝(はまぐり)、侮辱の 辱 は使われなくなった辰を再利用した用法の一つだという。元は辰の下に「手(又)→→寸」を加えた字形で、辰を使い草を刈るという意味らしいが、低い姿勢で地を這う動作から格下扱いとか、時代遅れで作業効率が悪い役立たずとか、屈辱的な挑発のニュアンスとして使われるようになったらしい。
振動の 振 も、辰に手を加えた字形だが、これは不特定の物を 振る・使う というネガティブでない意味として残っている。
辰という文字は辰という道具が不要になり、十二支の一つという無きゃ無くても困らない意味に流用されて生き残った。
もう一度言っとくけど、辰に龍という意味はない。農業に関わる器具の名前で、草を刈るのに使った道具。現代の草刈り鎌、あるいはエンジンやモーター付きの草刈り機があるので、それらのご先祖様。仮に草刈り機や除草剤の商品名に「辰」と付いてたら、すごく気の利いた知的な名称だと思ってください。
だから辰が得意なのは草を刈ること。土地を整地すること。鎌に進化する前の道具なので、今日的には殺人ぐらいにしか使えない。柄はきっと木製で、刃の部分が石や貝(はまぐり)だったらしいので、前時代的な野蛮な殺人にはもってこいだ!
ただし、あくまで農具なので、草刈り以外に使用された場合は性能を保証するものではありません。草刈りの場合でも鎌に勝ることはありません。鎌や鋤に負けて消えた道具ですので、今なら正月特価でこの記事をここまで読んだ方には50%off、さらに「辰は龍じゃない」と言っていただくだけで、なんと辰をもう一本オマケします。
「ありがと~社長!」
辰は農具で邪魔な雑草を刈るのが目的。
ウクライナの領土でロシア人を刈るのに持ってこい! なんて安易に着地しようと思ったら、着地点は地雷地帯。
辰でロシア兵は刈れても、地雷は除去できないし、ミサイルも迎撃できない。
そうだ! ウクライナではなくパレスチナで使えばいいじゃん!
辰をパレスチナで・・・ 砂漠じゃん。もう破壊されて、ガザ砂漠じゃん・・・ 草刈りどころじゃないじゃん・・・
辰はやっぱり現代に不要かもしれないな。2024年は不要な年なのかな・・・
刈り取った草の中に稀にヘビが紛れ込んでたりしてね。
2025年、巳年の巳にもヘビって意味はないよ。巳 は新生児で、首が据わった赤子が 子、歯が生えると 児(兒)と成長段階に応じて異なる字を当てた。それだけ新生児が生き残ることは特別なことだったのだろう。
現代日本語では乳児、幼児、児童、子供のように他にも表現はあるが一応は 児 と 子 を主に使う。中国語でも同様で、新生児を意味した 巳 は使われなくなり、辰の次という意味に流用された。
巳の本来の意味は抱擁、内包といった文字に新生児を抱く、包み込むように守るというニュアンスが残っている。
もう2025年は巳は扱えないね。
2024年に耕して、2025年は子を得る。
2024年に準備して、2025年に実らせるというのが暦の読み。
だから、2024年にロシア兵を刈って、2025年にウクライナの未来に向けた復興を始めることになるでしょう。
パレスチナも2024年にイスラエルを更地にして、2025年にパレスチナ自治政府とは別の真の民主国家を建国すればいい。
ちなみに2023年の卯にもウサギという意味はない。これは意味が分かっていない謎漢字で、何かを二つに分けた形に書かれているが、本来の意味は不明。
2023年の結果だけ見れば、相変わらず戦争の年でもあり、分断の年。
分割・分断と対立という2つのニュアンスの違い。分割・分断は一つのものが複数に割れること。対立はもともと二つある物が交わらず、反りあうこと。甲骨文字や金文の字形は、相対する線対称な二つの図形である。
配置は◀▶、⊂⊃。なので何かが割れているようにも見えるし、向かい合った洞穴のようにも見える。川や道に隔たれているようにも見える。
自分的には腰の骨、骨盤・寛骨の象形かもしれないと思う。古代中国での骨って神秘的な意味を与えられているので、堂々とした腰の骨、骨盤の象形があってもいいと思うんだけど。でも意味はわからない。
何かが二つあるというだけでなく、向かい合っている。
もしかした、中 と関係があるのかも。中 なら中央は一本の縦線だ。二本の縦線で完全に分かれている。中よりもさらに分かれ離れた形。中央・中間点から離れた極点・極致というニュアンスかもしれない。
2023年卯は分断、両極対立の年だった。
2024年辰は対立で荒れた世界が整理される年。
2025年巳は調整された平和に守られて未来が見えてくる年。
前向きな意味として捉えると2025年に向けて平和の光明が見えるが、これは地球環境・気候変動問題を反映していない能天気な予測だよね。
地球環境を反映させて考える。
2023年卯は、世界中で地を割るような大地震が多かった。
2024年辰は、草木が失われ、不毛の大地が増える。
2025年巳は、草木が失われた軟弱な大地が風雨に流されて海底に抱かれる。
後向きな意味として捉えると、2025に向けて環境悪化が加速する現実的な内容になる。
すでに人の届かないところにいる龍の年と考えれば、手遅れ感が強調される。絡みつく蛇の年で身近に感じられるのかもしれない。
などなど、いろいろと想像してみて、どれが実情に沿っているかを考えなおす。
やはり、2024年内は戦争が続き、最悪新たな戦争が増えても不思議ではない。気候変動では、2023年と同じく自然火災と局地的豪雨が同時に起こり、死者も増えるだろう。
2025年は戦争の幾つかは終わっているかもしれないが、環境問題はさらに悪化し、島国の水没など海岸線が目に見えて変化するのかもしれない。
当然、永久凍土の融解≒未知のウイルス感染 というのが現実になるのかもしれない。
大予言世代でもあるので、勝手に2024年の大予言!
①
環境悪化・疫病拡大などの複合的理由でロシア戦争は終結する。ロシアは事実上敗北・全面撤退し、かといってウクライナの勝利とも言えないような瓦礫の砂漠が残される。
②
反対にイスラエル戦争は長引き、最大の支援国アメリカは国内の暴動で政治が変わる。
③
日本は普通に経済破綻へまっしぐら、自民党政治家が再び死傷する。
④
中国では習近平が急死する。暗殺が疑われ、内乱を危惧されるが、シレっと全てがなかったことになる。
⑤
ミャンマーでは軍幹部が国外脱出して、内戦が終息する。
当たらない大予言は、予言している方が楽しければそれでいいのです。この中で一つニアピンがあればいいな。
かなり自制した大予言だよ。「核戦争が起こる」って言ってないもん。
龍の年は架空のものが実現し易いかもしれないから、核戦争は見てみたいけど、本当に起こると困る・・・
多くの国が自然火災・山火事で破綻していくと思うけど、実名は絞れない。明るい材料を見つけて、それを拡大誇張する時代ではないね。
ハッピーな年にならないだろうけど、変化することは悪いことではないよ
最後に謹賀新年