315 咲きのあとさき

 ここ数日で春が進みましたね。温暖化の影響が顕著ですね。東京の桜ももう開花宣言。

目くるめく春の開花ラッシュ
目まぐるしい春季の世相
目ざとく飛び交う餌探しの野鳥たち

 春闘という言葉だけが戦っている穏便な日本の協調路線。
 どこの国が先に滅ぶのか、日本は回避できるか、天災、疫病、戦争、そしてツモは失政。咲きの後は散り待ちで、咲けず萌えない貧困の歌をうたう。

 先の記事で名前だけだった白木瓜。うちの白木瓜は花数だけならかなりの見栄えだと思うけど、久しぶりに年末に咲かずに三月の開花となって花の勢いが違う。
 できれば実が生ってくれるといいんだけど、自分の記憶の範囲では云十年で1回しか実を見ていない。
 クサボケと植えている場所が違うので、交差受粉も期待は薄いかもしれない。
 白木瓜はうちの鬼門の方角にある。云十年前は桃の木もあったのだけど、枯れて久しい。
 うちの鬼門を守るのは白木瓜と蔓バラの棘。白木瓜の棘もなかなか鋭い。薔薇に比べると少ないけどね。
 あ、あとタラの木もあったな。これも棘があるんだよね。意図してないけど、鬼門の庭は棘だらけ。

 で、白い花つながりってことで、老母の水生栽培から地植えになって久しいヒヤシンス。青いヒヤシンスが庭から消えたなぁと思ったら、白いヒヤシンスが咲くようになった。
 老母が昔に買ったヒヤシンスは青とピンクだったらしい。ピンクは久しく見ない。で、いつの頃か白い花になったヒヤシンス。

 白い花つながりの続き、紅白椿の白花。紅白の椿は赤い花から咲き始める。白い花は花期の半ばが過ぎた証し。白い花は春から夏へ近付いている証し。というのが私の印象。
 まぁ、夏に届くには紅白の椿のあとに黄色い薔薇が咲くという工程が必要だが、かなり春は進んだんだと思える。

 気候変動で夏はわりと近いんだと思うぞ。

 うちの庭のシンボルツリーといえる姫木蓮。シンボルツリーという言葉が日本でいつ頃から使われ始めたのかは分からないが、自分は2000年代に入ってから俄かに聞いたという印象。
 都内で30坪に満たない小さな家が増えた平成期以降に、小さな庭に一本のシンボルツリーを持つというのが一軒家持ちの自負だったのかもしれない。
 自分は庭造りというよりも、その家の住人を象徴するという意味でのシンボリックな植物という捉え方をしていう。
 広くない庭に木を植える時、やはり松や棕櫚のような植物は選びにくい。花を愛でられる植物か、実を楽しめる植物を選ぶだろう。
 ヤマボウシならば、春から初夏に花を楽しめて、実も食べられる。ハナミズキだと実は食べられない。
 柿は実を楽しめるが、毎年剪定しないといつの間にかに巨木になって収穫ができない。
 ユーカリを植える人は在来植物を無視しがち。コニファーがシンボルの人は味気ない。(個人の意見です)

 うちのは姫木蓮の系統なので、本来は大きくならずに徒長枝が次々と生えて藪を作るのだが、大きな木が欲しくて下から生えてくる徒長枝を全て伐って大きな木にしたという。といっても、やっと一階を超える程度。4mあるかないか。
 藪に仕立てていれば、精々3mだろう。鎌倉のどっかの寺で藪に仕立てられた姫木蓮を見ることができる。どこだったかな?

 紫の花つながりで、庭のシソ科ホトケノザが咲き始めた。写真は撮ってないけど。日当たりの良い草地ではとっくに咲いているんだけど、日陰の庭ではホトケノザやヒメオドリコソウは意識して守らないと消えちゃうんだよね。
 ハコベやタネツケバナばかりが咲いていたが、やっとシソ科に火が灯った。
 そして諸葛菜の紫の花も咲き始めたよ。例年だと青や紫で始まる庭の下草が、今年はハナニラとムスカリが同時に咲き始めたりと、白と青がほぼ同時に始まった。
 まだ咲いていないけど、芹葉飛燕草が増えてる。アネモネも蕾を持ってる。チューリップも蕾が立ってきたよ
 今年はラナンキュラスがいまいちだな。

 で、カボチャの種が芽を出したよ。かびちゃってたからダメかと思ってたけど、肥料になるかもと埋めておいたら出てきたよ。色んなものが出てくる。この世の終わりの大盤振る舞いか?

種が芽吹けるうちに 世を滅ぼす虫を消したいね
敵を教えられた子等が銃を取る前に 愛を教えたいね
ああ また人は戦争をするんだね
ああ また人は神の名を唱えるんだね
神がいるなら 人は作らなかったよ 愚かすぎるもの

いま椿そして木蓮まだ戦禍

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