12月も半ばを過ぎてしまった。時が速いのか、自分が遅くなったのか。
東京では昼は暖かく、夜は木枯らしが吹くという激しい寒暖が続いた。ついに庭の植物も紅葉から落葉へと動き始め、最後まで抵抗していた梅の葉も落ちてしまった。
先に柿が落葉した時点で、ヒヨドリやメジロが偵察に来ていた。梅はまだ落葉していなかったので、山茶花をメジロが突く程度だった。
数日前から夜の寒さが厳しくなると、梅は落葉を始め、山茶花の開花も加速した。水仙も咲き出し、やっと冬らしくなった。
日陰の庭も葉陰がほとんどなくなり、山茶花や千両などの常緑樹の茂みだけが残った。そしてメジロやヒヨドリが梅に停まるようになったのを見て、私は庭の剪定を始めた。
夏には処理し切れなかった柿やもみじの徒長枝、常緑のクロガネモチの旺盛な成長をリセットした。例年だと金木犀とモッコクも剪定していたが、今年はやる気がしないのでもう少しサボることにする。
剪定をする時は特に庭を細かく見る。普段は呆けっと見てるのだけど、作業する時ぐらいは庭の主のフリをする。
地味な日陰の庭の地味な紅白
居間から見える地を這う赤い実はオモト。いつの間にかに実って、枯れ葉の中から不意に鮮やか赤で存在を示す。そして知らぬ間に鳥に食べられてなくなっている。
もとは老母が贈物のオモト (昔は新築祝いの定番植物だった) を一つの鉢にまとめたものらしい。昔の新築祝い ということは私より古い住人である。
しかし植え替えも肥料もない状態で矮小化して、やっと生きていた。栄養不足で葉の状態も酷かったが、私の管理下で4つのグループに分けられ、一番大きいものは庭の中央でこのブログでも掲載してる。それ以外に一つが直植え、二つは鉢植えになって現在に至る。
家を出ないと見えない白い花はヤツデ。メジロや蟲にとっては冬の重要な吸蜜植物。北面の女王と呼ぼうかな。
2022年に親株が枯れてしまったが、根本から生えてきた子株が今年花を咲かせた。花を上から見られるのは背が低い今の内だけ。今は実生苗を鉢植えにして別に育てている。
この木は新築どころか、両親の結婚以前から昔の家にあったものらしいので、私どころか兄より古い住人だ。
この紅白の共通点は学名の japonica という種名だ。もちろん近縁な植物はアジア・太平洋に分布している。オモト Rohdeaの仲間はハワイにもいるらしい。
オモトとヤツデは間違いなく日本の園芸で愛されてきた植物。オモトは観賞用の鉢植えとして、ヤツデは庭木として日本園芸文化の一角を担ってきた。見ての通りに地味で、海外の色鮮やかな植物が入ってくるとその華やかさに隠れてしまうが、気候変動の中でも日本列島の環境にジャストフィットして、実に強靭だ。
落葉し剪定もしたので、久しぶりに生ゴミ台に生ゴミ設置。物価高で果物を頻繁に買えなくなったので、9月ぐらいから生ゴミを冷凍して溜め込んできました。リンゴの皮などを刻んで食べやすいサイズにしてね。
今年最初の客はメジロでした。山茶花の蜜を目当てにきたのでしょう。するともっといいものがありました。簡単に食べたらダメですよ。首を伸ばして難しい姿勢で食べてください!
梅の葉も木蓮の葉もない明るい日陰の庭。ついに野鳥の季節になりました。
さて唐突に 2023冬の花クイズ!
旧ブログ時代から不定期に唐突に、特に答えも示さず続いてるような続いていないようなクイズの時間です。冬は初めてですね。花じゃないのは過去にもあったけど。
問題 上の写真の赤い葉はうちの庭の冬を彩っています。この二つの赤い葉の植物たちはなんでしょう?
二つはとてもよく似た色になりました。この色味はいいですよね。過去記事でもこの二つの植物は掲載しましたよ。
二つ揃うとめでたい気分ですね。季節的にクリスマスっぽさもありますね。
ちなみに左はアフリカ原産、右は中国原産の植物です。
着ぶくれて決めたよ夜は肉竹輪