あ、それね。それそれ!

 うちでもゴーヤ。連作障害なんて言葉は無視してやるんですよ。種は当然自家製というのかな。育てた奴の子です。
 アマリリスも咲きますよ。もらったものは大事にするんです。ある程度は・・・
 今年は株分けして、近所の人がもらってくれたので、鉢が空きました。姉は球も小さくなって咲けそうにないですが、妹は花芽を出しました。

 ゴーヤはあと二つぐらいあるはず。シソに日を遮られて出てこないんだろうね。ゴーヤは実るかどうかは別として、育てるだけなら簡単だからグリーンカーテンとして育ててしまう。
 でも、これまた老母が夕顔と朝顔を買ってきた。朝顔はともかく、夕顔をどこに置く?
 ゴーヤと求められる場所が被るしどうすればいい。自粛中でおいそれと買い物に行けないのに、どう処理したものか・・・・・
 庭の隅では毎年長いもが蔓を伸ばし、今年も生えてきた。これはクロガネモチの木に這わせるので、支柱は要らない。憐れなクロガネモチよ。
 夕顔はそうもいかないだろう。何か支柱が必要になる。バラ用の支柱でも使ってトレリス風にするか・・・・・
 まだ発芽していないので、夕顔と朝顔のために何か対策を・・・ やはりホームセンターに行くしかないか。夕顔は一応食べられるからな。
 白い夕顔の花も見たいけど、夕顔の実、そして種。それ以降の播種にすごく惹かれる。ゴーヤと夕顔の二本立ても面白いかもしれない。

 さて、今年も蜂罠を仕掛けたが、今の所アシナガバチ以外のスズメバチ科を見ていない。アシナガバチ自体も久しぶりに見た。それ以上に久しぶりに見たのがミツバチ。胸辺りに毛の生えた典型的なミツバチっぽいのを久しぶりに見たよ。安心した。
 近年スズメバチの新女王を仕留めて来た(と思ってる)蜂罠の効果は、今年の天候不順も手伝って、スズメバチに深刻なダメージを与えているのだろう。お陰でミツバチやアシナガバチといった比較的温厚な蜂が飛び回れるようになったのだと信じたい。天変地異ではないと信じたい。
 庭のカナヘビも最大4匹同時に確認できたし、ヤモリ様も一匹は確認できた。
 今年初の試みは、誰も飲まないのに一本だけ冷やされていた缶ビールを使ったナメクジ罠で、噂通りの効果だった。小さいナメクジの方がかかりやすいんだろうね。大きな奴はギリギリ脱出するのもいるんだとは思うけど、それでもなかなか壮観。ナメクジがビールの中で浮いているのはなかなか新鮮な絵だったよ。
 それと近年ずっと思ってたことだけど、庭の蜘蛛の種類が増えている気がする。庭ばかり見てるから気付くようになっただけかもしれないけど、巣を作る者、巣を作らず花の中に潜んでいる者、枯葉や岩陰に潜む者、まぁ多種多様。彼らが増えているのは害虫を含めた虫の絶対数が増えているってことなんだろう。だから、カナヘビやヤモリ様もご機嫌なんだろうね。
 「ごーじゃすな庭」と言っていただき、珍しく素直にうれしいのですが、この庭の住民は彼らであり、私は庭の神王にして下僕。虫と同じ物を食べさせていただいている身に過ぎません。狭い空間にごちゃごちゃと植わってしまい、手足を入れる隙間もありません。

地球に隙間はあるだろうか?
あなたの体に隙間はあるだろうか?
わたしは隙間だと思うが何者かに求められている空間かもしれない
あの不恰好に切られた針葉樹の歪な隙間は蜘蛛が巣を張る空間だ
あの暗い広葉樹の根元は虫たちの通り道だ
あの鬱蒼とした草の茂みは蜥蜴が日々餌を探す場所
あの石の隙間は団子虫が管理している
あの窓は定期的に守宮が警備している
あの鉢際の球になった土は草の根と蚯蚓の仕業だろう
この空間はなんだろう
草も生えていないし虫も通っていない
踏み固められた地面が空いている
それは私の通り道
時々四十雀が飛びはねる
時々どこかの猫が抜けていく
そこを私も通っていく
隙間と呼ぶなかれ
その空間を使う者がいるのだから