そっと聴かせて・・・

Roberta Flack / Killing Me Softly with His Song
 Yahooブログ時代からYouTubeで一人で歌う歌詞を書き起こしたりしていた。最近は声を出さない。ある日、YouTubeのお薦めで古い歌を聴いた。英語の曲だ。子供の頃に聞いたコーヒーのCM曲だったはず。
 大人になって、英語の意味が簡単にネットでわかる時代。子供の頃は意味もわからず鼻歌だった歌が、いろんな人がブログで訳していたりする。でも、この歌の和訳はどれも言葉面だけで、歌詞の背景が伝わってこない。英語のできない自分が言うのも何だが、ダメな和訳ばかり。
 そもそも「His Song」の彼 が誰のことか分からない。恋人なのか、ただの歌手なのか、ただの歌手に「Killing Me」ってイカレてるでしょ。でも、バラード調で古典詩のような歌。イカレた娘が歌手に入れあげる歌ではない。

 「背景」で検索したら、書いてくれてる人がいた。
His Song →Don McLean / Empty Chairs
 Google翻訳でざっと意味を追うと、失恋というか別れ歌だった。
 この歌を聴いた Lori Lieberman が Killing Me Softly with His Song を歌い、それを聴いた Roberta Flack がジャズバラードの名曲に仕立て直したということらしい。
 寂しい曲を聴いて癒されるというのは、中島みゆきの「うらみ・ます」とか、チャイコフスキーのバイオリン協奏曲第二楽章とか、人それぞれにあるだろう。
 落ち込んでいる自分にぴったり合った曲で癒される様をKilling Me Softly with His Song と言っているのだから、「やさしく殺して」とか「やさしく歌う」とか、「うっとり」なんていうのも違うのかなぁと思うわけです。
 今風な日本語なら、「刺さる」とかなのかな。「そっと刺して」・・・なんか違うな。もう意訳で「歌うたいのばらっど」・・・
 一番、複雑な感情で表現した端から零れていくようなデリケートな部分の感情なんだよね。日本語的には別の部分からタイトルを拾うしかないのかなぁという感じ。
 他の部分から取れば「彼が歌うだけで」とかなのかな。「歌の翼に」とかまでいくと飛躍しすぎでクラシックになっちゃうね。演歌だったら「鎮恋歌」なんてのはどうだろう。

 というわけで、そもそもYouTubeが勝手に人の動向から曲を薦めてくるから・・・
 単純にOldiesと呼ばれるアメリカの古いポップスが好きだったんですよね。そういうCDを駅のワゴンセールで買ってた時期があった。自分はまだ生まれてない時代の曲ね。ビートルズだって生まれる前だから。
 今回の Killing Me Softly with His Song もコーヒーのCM曲という以上には知らなかった。一時期、子供の頃のうろ覚えのCM曲をYouTubeで探して聴いてたの。そしたら薦められて、懐かしい曲だと思って掘り下げたわけです。
 Norah Jones の Don’t Know Why も日本ではCM曲としても知られている。
 いい曲を聴くと子供でも覚えているもんだよ。最近のCMはごり押しが過ぎて嫌悪感が先行するCMが多い。一方的に突きつけられても聴かないよな。
 やっぱり、一時期はネスカフェのCMに期待していたもん。最近は機械の押し売りでCMを見ただけでとりあえずザッピングする。テレビっ子なので厭きてしまうんだよね。見過ぎでさ・・・

見ていると見ているだけで終わるから 触れたみたいよ 君の心に

そっと聴かせて・・・” への2件のフィードバック

  1. 「やさしく殺してちょ…」と、英語苦手で勘違いしてましたがな
    物騒なオネダリだけど、気持ちわかるわ~なんて思い入れして

    捨てられるよりは、殺されるほうがーーて迷妄すんのは、めんどくさがりの性分ゆえなんでしょほ

  2. 殺しまくりたい。そして、血の海の中で力尽きる的な妄想は厨の時代から引きずってるな・・・
    殺してから、死にたい。ただで死にたくない。
    でも、面倒なので核兵器のスイッチが手に入るまでは実行しません。スイッチを手に入れたらやばいな・・・

    この曲を聴いている時はそんなこと思わないけど・・・

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