気になった果物を記録しておく

2018/09/02
 ロザリオビアンコ(山梨県産だった・・・)
 皮ごと食べられるけど種がある。マスカットの血を引く酸味のある華やかな味。

2018/09/09
 だだちゃ豆(山形県「産)
 果物ではないけどあまりにうまかったので、記録する。

だだちゃ豆の画像

 だだちゃ豆は三層になっていて、豆本体、外皮、内皮がある。この内皮はまるで川蝦の殻のように半透明で触感も似ている。そして味も甲殻類のような芳ばしさがここに隠れている。山形県では味噌汁として莢ごと煮込み、蟹の味がするという。
 枝豆として塩茹でしただけでも、莢を強く潰して内皮の絞り汁を吸う気持ちで食べるとあの「カルビーかっぱえびせん」の風味。この内皮を絞って吸う感じはコツがいる。内皮自体はうまくないし、丈夫な繊維質で食べられない。

2018/09/14
 シャインマスカット(山梨県産)
 皮ごと食べられる白ブドウ。種はなかったな。マスカット系の芳香から、歯切れのいい軽い食感、一口で爽やかな酸味甘味が広がる。

2018/09/18
 ナガノパープル(長野県松本産)
 濃厚な甘さばかりがしつこくくどい葡萄。
 ”’リザマート”’という皮の薄さと酸味のない濃厚な甘さを持つ“幻の”旧ソ連最高級白ブドウ品種を片親としているらしく、巨峰との掛け合わせで爽やかさを欠いたくどい甘さとなり、巨峰の食べにくい渋みのある皮をはがしづらくして、巨峰の良さもリザマートの良さも無くなった感じ。
 ただただ不必要に甘いので、渋い皮が好きな人、砂糖100%を好む海外や一部の異常な甘党には受けそう。良くも悪くも自分の舌には痛い甘さだった。

2018/10/03
 秋映/あきばえ(長野県産)
 紅いわて(岩手県産)
 秋映は爽やかな酸味と甘味のバランスがいいリンゴ。紅いわてはちょうどよい酸味に芳香が乗り、しっかりと甘さが後を追う。
 見た目はどちらも皮色が濃く、真紅というか赤銅色というのか、ポリフェーノールの豊富さを感じさせる。
 秋映は皮ごと食べた方が酸味と甘味にさらに皮のコクが乗るので複雑で豊かな味わいで嬉しくなる。
 紅いわては果肉の香りが良く、皮をむいた方が素直に楽しめる。リンゴらしい甘い芳香と酸味のバランスは食べていて楽しくなる。

2019/02/23
 はるみ(ハルミみかん)(熊本県産)
 大型のみかんというかオレンジというか。内皮は柔らかいのでみかんの様に食べられる。
 みかんらしい甘さが強く、すぐ後を追って酸味も広がる。果汁のたっぷりでみずみずしさがたまらない。
 系統的には「清見×ポンカン」でデコぽんの姉妹といった関係らしい。実際に見た目はデコぽんと大差がない。内皮が薄いので、房ごと食べやすいというのが違いかな。清見のようなオレンジっぽさは抑えられ、果汁の多さにその名残を感じる。

2020/03/17
 デコぽん(不知火?肥の豊?)(熊本県産)
 お供え用に購入した一個税抜き800円の大物(その上もあるけども・・・)。
横幅約100mm・皮の厚み約4~5mm・頂部の突起約25~30mm
 デコポンの小さいのは年に何度かは食べるが、この大きさは記憶の中では初めて。小さいものよりも遥かに強い芳香が皮からも中身からも溢れてくる。口に入れるとその幸せな芳香が、我が身を包み込む。
 先述の「はるみ」の姉妹だが、ミカンでもオレンジでもないデコポン独自の風味は別格。芳香と共に爽やかな酸味が先行し、くどくない甘味が後を追う。果汁は「はるみ」程多くないが、内皮が薄いので、食感を邪魔せず房ごと食べられる。
 デコポンの香りを知らない人は、不幸な人だと断じよう!

2020/09/09
 ブラックオリンピア(山梨県産)
 巨峰系の黒ブドウ。長く愛され古くなってきた巨峰の更新は必要不可欠で、その一つなのだろう。2年前に食べたナガノパープルも巨峰に比べると発展途上な品種といった感じだったが、これはかなり巨峰寄りの品種。
 巨峰の皮離れの良さをほぼそのままに、味は甘味より酸味、酸味の後に巨峰系ポリフェノールの渋味が追ってくる感じ。ブラックオリンピアという別品種だと知らないで食べると、「まずい巨峰」という印象は免れまい。
 ブラックオリンピアだと知って食べれば、さっぱりとした大人の酸味と渋味?といった感じだろうか。まだまだ発展途上な品種なのかもしれない。それだけ巨峰は偉大なんだね・・・

2021/01/26 訂正
 金星(青森県産)
 黄色系リンゴ。青森県作出。王林って言ってたのに、金星って言った言わないの結果。つまり金星だったらしい。ま、味と香りは変わらない。

金星 庭の野鳥に皮と芯の千切りをお裾分け

 黄色い外観と他の林檎とは異なる柔らかく甘い芳香が特徴。果肉の酸味は控えめで、洋ナシやバナナを思わせる芳香と素直な甘さは他の林檎の風味と少し異なり、優しさを感じる。
 皮ごと食べればより芳香を感じて食べられる。皮はわりと柔らかいので、入れ歯でもなければ邪魔にならないと思う。仮にほけ始めても香りは消えない。

2022/08/30
 ダークリッジ(山梨県産)
 巨峰系の黒ブドウ。2年前に食べたブラックオリンピアと違い、かなりおいしい。巨峰より甘みは抑え目な印象だが、酸味や渋みもフルーティーの範疇でその意味では巨峰より爽やかなで酷暑の中でこそおいしさが立つ気がする。(農研機構の記事によると数値的には、糖度と酸含量は巨峰と同じだそうです)
 皮離れもよく巨峰と同じ食べ方ができるし、知らずに食べれば若い?巨峰かな程度の誤差にも感じる。あえて皮ごと噛み込むとあの巨峰ポリフェノールの渋みがしっかりと現れる。
 身を押し出さずに皮を丁寧に手で剥いて食べれば一層香り高く、現時点での巨峰の後継品種としてはかなり優秀な逸材ではないかと、楽しみながら食べてしまった。

2023/04/06
 はるか
 春の柑橘で、この時が初体験。色は黄色で、サイズはオレンジ、小さいグレープフルーツといった見た目で、酸味を予想してしまう。
 実際に食べるとほぼ酸味はない。甘味もけっして強くない。柑橘らしい香りに載せて、春の潤いをくれるような味。
 外皮も白い内皮も厚みがあるので、食べ方は工夫が必要。うちでは包丁で皮を切り落として房ごとに齧って食べたけど。
 甘味が弱い分、仄かな香りと水分が嬉しいまさに春向きの柑橘。

2023/09/29
 宇和ゴールド
 老母曰く 4月ぐらいに買ってお供えとした
 あれから長く忘れられて、半年経とうという9月末に食べてみることに。お下がりにしたって半年放置とは…
 いやしかし、宇和ゴールドは半年経っても実の瑞々しさを失っていなかった。厚い皮とわたに守られて熟したことで味わいは濃く、柑橘の芳香も力強かった。近いといえば、グレープフルーツに近い風味かも。
 半年の熟成で種がゴーヤの種に似た肉厚でしっかりしたものに成長していた。これは蒔きたくなるね。
 宇和ゴールド、お供えに持ってこい。立派な柑橘!

随時追記予定

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