暑いです。世界各地で干ばつ、あるいは豪雨による洪水が起きています。
日本の伝統的な暦では 5月5日が立夏です… でした?
5月5日はこどもの日であり端午の節句でもあり、ちまきや柏餅などで祈願と厄払いをする日です。黄金週間と呼ぶ連休でもあるので、浮かれている人もいれば、先々を思い暗澹としている人もいるのかもしれない。5月病の亡霊のための五月廟を建てましょう。冥福を祈りましょう。
でも、気候はもう7月なので、5月で止まってる奴はほっとこうかな・・・
さて、庭のこと。
気温の上昇と共に体が運動を欲して、ついに やっと モッコク (Ternstroemia gymnanthera)の剪定に手をつけました。本当は秋冬に切るべきだったと思うけど、赤い若葉を強制リセット。
うちのモッコクは四段仕立てで最下段は生垣。その上の三段は 車仕立てって呼ぶのかな。庭木は全て亡父が自身で剪定していたが、特にこだわっていた木がモッコクだった。
モッコクは東京でも古い農家などで樹齢不明の 超巨大生垣 として見られることがある。父が勤めていた会社の近くには、敷地の広い古い農家が多かったので、そこで「モッコクは良い木だ」みたいなことを刷り込まれたのかもしれない。実際はとにかく害虫が多くて、小さい庭に向く木ではない。なにより色気が無い。若葉の赤さ以外は濃緑の葉と幹の灰色だけの地味な木だ。
強剪定に耐える常緑広葉樹で、自分で剪定する趣味のある人で無ければ何の魅力もない木かもしれない。
身体を鍛えることなく衰えるに任せている今の自分は、次第にモッコク一本を剪定するのが苦になってきている。丸一日かけても終わる気がしない。そこで、一年に1回だけ剪定するという方針を曲げて、モッコクに関しては3回ぐらいに分けて切ろうと思うようになった。
それに気候変動の影響は大きいよ。常緑樹の成長がハンパない。ツツジとかも温暖な季節が長くなった影響でとにかく伸びる。迷惑この上ない!
モッコクの最下段の生垣は寒い季節に切っておいたので、5月に2段目3段目を切って、最上段はまた今度ということにしました。
庭の下草も一季節が終わり、ラナンキュラスのプランターは乾季モードへ、鬱蒼としていた諸葛菜も半分抜かれて、柿やモミジ、蜜柑、梅、木瓜の小剪定をして庭の日照の調整しました。
下草に光が入ったことで、半野生化した長芋(Dioscorea polystachya)などが芽吹き、ユキノシタ(Saxifraga stolonifera)やシラン(Bletilla striata Reichb. fil.)も咲きました。
今年のユキノシタはちょっと花が多いかも。
花が少し早く咲くのは もう百歩譲っていいとして、問題は昆虫がそれに追いついていないのではないか という疑念が湧いた。
庭の蜜柑の花が終わりつつあるが、蜜柑の花に集る虫が少ないように感じる。前年までは蜂、虻、蝿、ハバチなどあらゆる虫が来ていたと思う。鬱陶しいと思っていたよ。でも、今年はあまり虫を見ない気がする。
いや、蚊はいるんだよ。たくさんね。コバエというか粉の様に小さい羽虫もいるんだけど、蝶や蜂のようなサイズ、少し大きめ昆虫が少ない気がするんだよね。
カナヘビもまだ見てないな。庭にいるのは何年か前に獲り逃した柿泥棒のネズミだ。二回り位大きくなってた。
何年か前に床下換気口を金網で塞いだが、ネズミは庭のどこかで越冬して、逞しく生き残ったようだ。
あの茶色の毛、間違いなくヤツだ!
草茫々の鬱蒼としたうちの庭は、隣の庭のように草むしりが行き届いた土が見える庭ではない。普段入らない裏庭は蕗の葉が隙間無く広がり、地面が見えない。
表の庭こそ 人の道が確保されているが、それも炎天が続けば 草茫々になるかもしれない。それはネズミやモグラに有利な庭だ。
ジムグリ(Elaphe conspicillata)のような蛇を導入したくなるよ。誰かジムグリくれないかな?
茫々と生えていた諸葛菜を抜いたら、ムサシアブミ(Arisaema ringens)がまた増えていた。
まだ葉が一枚しか生えない若い株を抜いてみた。根の先端から葉の付け根まで56cm、うちのはサイズ的にこのぐらいが最大だね。鳥が運ぶのか、少しづつうちの庭に増えている。
テンナンショウ属は弱毒性なので、幼児がいる場合は気をつけたいが、大人が誤食するようなことは先ずないだろう。
というわけで、これも植え替え。ジャーマンアイリスの保護を兼ねて、ほったらかしの植栽をちょっと弄って調整をする。
ついでに朝顔の種を蒔いたりもした。時期がずれ始めているから、立夏の今が朝顔に良さそうだ。
シンビジウムも屋外管理に変更。どれもこれもタイミングがわかんなくなるよね。今年はどれだけの植物が枯れるだろうか・・・
戦争よりも環境問題が気になるこの頃。結局人って戦争ばかりしてるんだよね。理由は明白だよ。未だに「政治家」「指導者」「独裁者」なんていう身分や職業を許してるからだよ。
そろそろ政治家のいない世界を見てみたいね。政治は生活の延長で全国民が関わらなければ、安易に戦争を始めてしまうよ。
もう少し地球環境が悪化しないと戦争は続くのかもね。そして勝利者のいない新時代が始まるんだね・・・・・
パンツ一丁 これこそ夏の装いさ