日本×イングランドの前半はスクラムも互角で、日本はPG3本、イングランドは1トライ&ゴール、PG2本で9-13とほぼ互角の試合展開だった。
選手も応援していた観衆も手応えを感じたはずだ。このまま行けば勝ち目は十分にあると、いや勝てると思えた前半だった。
不運とかミスとか色々あるものの、結果的に常に試合に集中していて、上回っていたのはイングランドだった。何が起こっても反応するしなやかさとしぶとさを最後まで見せたのはイングランドだった。贔屓目に見ても後半の日本はイングランドに対して見劣った。情熱以上に冷静に、試合に集中し続け、ワンプレーに反応し続けたのはイングランドだった。
最終盤、明らかにイングランドの動きも鈍くなっていたが、それでも4トライを決めてボーナスポイントも取り、日本にトライを許さなかった。
随所に日本の良いところは見せた。だからこそファンは応援をやめなかったが、試合終了寸前のファンは選手と共に疲れていた。
自分は興奮して応援していたが、後半の半ばから奇跡を祈るようになってしまった。それは事実上の敗戦の心構えだ。応援しているチームの敗戦が刻一刻と近付き、奇跡以外では逆転も同点もない試合の心構え。
最近の各日本代表があまりに活躍するので、真っ向勝負で負けた試合はなでしこのスウェーデン戦以来に見るのかも。でも、優勝候補として見ていたから喪失感はあっちの方が大きかったかな・・・・・
そうだな、もともと優勝候補ではなく、ワールドカップ挑戦者の1チームでしかないと思いなおせば、随分と可能性を感じる試合を見せてくれたなぁと前向きに捉えることもできる。
この後サモア、アルゼンチンと戦うが、2勝は難しくてもボーナス点を狙って食らいついて欲しいね。
蟋蟀や猛び呻き崩るリーチ
(試合後にゴールポストに寄りかかるリーチマイケル選手を見て)